おちくんのきままなプライベートブログ

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集中講義出張総括

集中講義総括

例年、演習がすくないという感想が多かったので、今回は、演習を多く取り入れる事を心掛けた。で、教える内容もちょっとカット。教員が必ずかかる「教えておきたい病」をぐっと堪えてみた。で、授業しながらアドリブで演習課題を入れていったりしたんだが、今回はいい感じで演習を組み込めた気がする。やっぱりこういうのは経験だろうね。おかげで、授業後のアンケートでも、演習が多くてよかった。。みたいな意見が多かった。配布プリントにバグがあったりしたのは今後の反省課題だな。ちなみに、ガンダムねたも復活させました。こういう集中講義をたんなる出張ととらえず、自分のスキル・知識向上のきっかけにできたのはいい収穫だ。まさにlearning by teaching だな。ほんとは今後も続けたいんだけど、来年以降どうなるかは実は未定。。。

研究談義

今年も講義の後に、先輩と研究談義。いろいろ話をしたのだが、まずは研究室運営の話。関東にいるK先輩の影響を受けているせいだろうか?研究室運営について、以前はネガティブな話になりがちだったのだが、今年は母校のあの雰囲気を少しでも取り入れようという感じになった気がする。期待できる院生がいるというのもあるだろう。僕の所でも研究室にいる院生が、研究面でプラスに働いているのは事実だし、お互い、研究室運営に期待感を持っている気がする。僕のほうは、まあ体制的な問題もあるし、心の奥底でまだアクセルを踏み切れないのだが、先輩のほうはギアを一つ上げたようだ。
ライフハック的に言えば、継続可能な研究室の運営スタイルを模索していく事が大切だろう。つまり、そのスタイルが長く続けていくことができるかということ、、、いや、違うな。運営スタイルは、その時の状況によって変えていかなきゃいけない。学生の気質を考慮せず、スタイルを押しつけていくだけでは、破綻することは目にみえている。高すぎる理想を設定しては長くは続かないが、低すぎる理想では研究成果が出ない。いろいろ方法を変えつつも、研究のパフォーマンスを維持できる柔軟な運営方法の確立が、今後の課題だな。
研究については、今年も動くシステムを見せていただいて、大いに刺激になった。ここにくると、いつも、よーし、プログラムしっかりやらなきゃ、、、って思うんだけど、なかなかプログラムの時間を確保できない現実に直面し、無力さを感じてしまうんだわなぁ。これも、現実に対して望みが高すぎるのからなんだろう。僕自身がプログラムに関わる時間はほとんどとれない現実を受け止め、学生指導で対応するしかないんだろう。いちおう、この路線で今までやってきたつもりなんだけど、もっといいパフォーマンスを出せるはずじゃないか?と最近思い始めている。そもそも、プログラムの再利用性を高めるために、8年前からJavaに移行したわけだし、もっとその恩恵をうけてもいいはずなんだわなぁ。データベースについては、O/Rマッピングツールを使いだして、その効果を感じているので、プログラム全般でそういった効果を得られるようにしたいな。このあたりに、僕の入り込む余地があるような気がする。うむ!なんか、みえてきたぞ!
あと、システムの評価についてもちょっと議論。これは難しい話だが、この時代、評価なしの研究なんてありえない。かと言って、幼稚なアンケートでお茶を濁したくない。システム評価の場合は、設計段階で評価方法を決めておかないと、評価のための機能実装に時間がかかってしまう。また、評価の後になって、ああすれば良かったなんていうことがあるが、データをとってなければ後の祭り。そんな経験は多々ある。つまり、きっちりと評価をするためには、研究の目的とかしっかり事前に決めておく必要があるわけだが、でもこれが難しいわけで。。。。「なんかこんなのできたら面白そう。。。」みたいな個人的なモチベーションをトリガーにした研究ってのは楽しいんだけど、このアプローチだと研究の意味づけが後出しになってしまって、評価で足踏みしてしまう。そう考えると、きっちり研究の目的を定めて。。。ってなるんだけど、そうすると、なんか研究のダイナミックさ(というかシステム開発のダイナミックさ)が失われそうな気もするし。難しいね。